原作があるアニメに関して、原作ファンのアニメ化への不安やアニメはつまらないといった声を残念に思うことがあります。
少しでも多くの人にアニメを楽しんで欲しいと思っているので、漫画原作アニメの楽しみ方を「メダリスト」を例に考えてみました。
メダリスト原作・アニメ紹介 漫画未読の皆さん第一話読んでみて!
フィギュアスケートへの人一倍熱い気持ちを持ちながら、一歩を踏み出せなかった少女と、夢を叶えられなかった青年が出会い、共に成長しながら世界を目指し挑戦していく物語です。
原作者はつるまいかださん。月刊アフタヌーン(講談社)にて、2020年7月号から連載中。第一話が読めるリンクを貼っておきます。
アニメ(二期)は、監督 : ⼭本靖貴、シリーズ構成・脚本 : 花⽥⼗輝、キャラクターデザイン・総作画監督 : ⻲⼭千夏、フィギュアスケート振付 : 鈴木明子、音楽 : 林ゆうき(敬称略)他によりENGIが制作。
テレビ朝日系全国24局ネットNUMAnimation枠ほかにて放送中。ディズニープラス スターにて配信。
YouTube「TVアニメ『メダリスト』公式チャンネル」にて期間限定無料配信。
2027年劇場公開決定!
ストーリーや演出に関しては、分かりやすく視聴しやすく改変されている点が高く評価されているようです。
この点に関しては、原作のシーンやセリフのカットが多いことから、特に原作ファンの評価は低い傾向。
アニメファンの中にも、展開が速すぎると感じている方もいらっしゃるようですね。
映像に関しては、アニメファン原作ファン共に、フィギュアスケートの演技シーンのクオリティが高いという評価がある一方、CG使用による違和感が気になるなどの反応もあります。
私的分類と解釈で漫画をアニメ化する手法と改変について語ってみた
私は漫画をアニメ化する手法は大きく三つに分類できると思っています。
一つめは、大きな改変は行わず、ほぼ原作に忠実に制作。原作の完成度が高い場合に用いられることが多い。
シーンやセリフのカットなどによる批判的な評価は出にくいが、映像作品としてのおもしろさや完成度についての高評価は、得られない可能性がある。総合的には高評価につながる。
ヒカルの碁が、これにあたるのかなと思います。
漫画第一話が読めるリンクとアニメ本編のYouTube動画(期間限定)を貼っておきます。
二つめは、原作の持つ癖の強さの軽減、難解な部分を分かりやすくする、テンポをよくする、などの改変を行っての制作。
シーンやセリフのカット、演出方法の変更などにより、原作と違う、好きなセリフがカットされた、物足りない、展開が速すぎる、などの批判がある。
広い層の視聴者を獲得できるというメリットがあり、メダリストという作品を多くの人に知ってもらえる。
漫画を知らない視聴者も多くいることから、映像作品としての高評価を得られる確率は高くなり、総合的には高評価につながる。
メダリストは、これにあたると思います。
三つめは、漫画を原作というよりは原案ととらえ、世界観やキャラクター設定を借りて、アニメオリジナルのキャラクターを多く登場させるなど、大きく改変して制作。
漫画とまったく別物という批判を受ける。原作者も不満に思うかもしれない。かなりのリスクを伴う可能性がある。
映像作品としては、かなり高評価を得られる可能性があり、メジャーヒットはしないものの一部の熱心なファンを獲得できる。
私が知っている中では、プラネテスかなと思います。
漫画第一話が読めるリンクとアニメ第一話が視聴できるリンクを貼っておきます。
プラネテスは、仕事を終えて帰宅したサラリーマンに楽しんでもらおうと制作されたアニメなので、職業物の要素が濃いものになっています。
私はアニメ・プラネテスの大ファンなので、ひいき目になっているかもしれませんが、プラネテスは大幅な改変が成功していると思っています。
漫画の大好きなシーンにアニメで素敵演出! 漫画との違いを楽しむ

漫画コミックス14巻までの中で一番好きな部分(コミックス7巻64ページ~67ページ)を、アニメ本編(第20話)から切り取って描いてみました。
漫画には似た構図のコマはあるけど全く同じ絵はありません。それと、いくつか加えられている描写がありました。
才能があるかどうかも分からず、不安を抱えながら練習していた頃の司の回想と氷の湖でゆったりと舞ういのりの姿です。
この後に、あの司の決意の言葉が入ります。
漫画では見ることができないアニメ独自の演出です。私が好きな漫画のアニメを観るのは、こういう楽しみがあるからです。
YouTubeメダリスト公式チャンネルでアニメ本編が限定公開されています。原作ファンでアニメ未視聴の方は、ご覧になってみてはいかがでしょう。

原作を改変するのは、制作側の都合というのも少なからずありますが、ほとんどは、より多くの人がアニメを楽しめるようにするためだと思いますよ。
漫画と違う漫画にはないアニメ独自の表現を、どうとらえるかは人それぞれです。私の考え方は、原作を大切に思う気持ちを否定するものではありません。
私は、絵を少しづつ変化させながら連続して表示することで動いているように見せる、アニメーションという表現が大好きです。
自分が大好きな漫画を、アニメという別の表現で作られた作品があるのなら、それも楽しめたら、もっと好きになれるのではないでしょうか。








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